ある日の正午

私は、もうすぐ誕生日を迎える







忘れてるのは、私でした










もうすぐもうすぐ

特に予定があるってわけでもないけど




誕生日って、誰でもちょっと嬉しく思うものじゃないかな

じゃないと今おかしい人だよ私




「最近嬉しそうじゃないか。何かあったのか、?」

「ふふんそれを聞くってことは忘れてるねズッキーニ」




おっかしいなこの間言った気がするんだけどなあっるぇ

まぁ仕方がないか、ここも人が少ないってわけでもないし





お城に仕えてるんだもの、そりゃあ人数が少なかったらやってけない

その中にいる一人の個人情報なんて、すぐに忘れるのは当然だ





現に私も、数人から出身地や誕生日などを教えてもらったが、ほとんど覚えていない

いやまぁ・・・申し訳ないとは思ってるんだけどね・・・




だから、つまり、リゾットもきっと忘れてる

それでいい





「・・・?何かあったか・・・?」

「ううん、気にしないで。何でもないから・・・仕事に戻ろうか」





「え?あ、ああ・・・」





たとえ誰に祝ってもらえなくても!!

なんか嬉しい気持ちは変わらないんだ!!!!





「だから気を取り直して・・・午後も頑張るぞーーーーーーーーっ!!!!」

「いきなり叫ばないでくれるか・・・」





「ご、ごめん・・・」















――――数日後、誕生日








「誕生日おめでとう、自分」





うん、思ってた通り

楽しみにしてたけど実感湧かないっていうか





普段と変わらない・・・

予定入れてなかったし・・・




ていうか入れる人いなかったし・・・

・・・皆忙しいんだよ!!




でも、何人かに「おめでとう」って言ってもらえたのは嬉しかったなぁ

てっきり皆忘れてるものだと・・・・・・ごめんなさい・・・





これからは・・・メモなり何なりして・・・皆さんの分忘れないようにします・・・出来る限り・・・





「お、いたいた」

「ん?ああ、ズッキーニか・・・」




「な、なんだその言い方・・・まぁいい。今日だろう?誕生日おめでとう」

「覚えていた・・・だと・・・!!?」





「忘れていた方が良かったのか・・・?」

「いや!!そんなことない!!嬉しい!!ありがとう!!!」





いや、まさか、ホラ

あの時てっきり忘れてるものだと認識してたからほら




「そういえば、リゾットがお前を探してたぞ」

「え?リゾットが?」





「ああ、今ちょうど部屋に戻って行ったのを見たぞ」

「仕事かな・・・とりあえず教えてくれてありがとね」




「ああ、じゃあな」





んー仕事か・・・何の仕事だろう

よく頼まれてるし、特に気にはならないから行ってからのお楽しみってわけね





私はリゾットの部屋の前に着くと、ドアをノックした





「リゾットー?いるー?」

「ああ、か。探してたんだ。入ってくれ」




おじゃましまーす、と言いながら部屋に入る

パッと見、仕事の書類らしきものは見つからない




代わりに、リゾットの手には小さな箱が置かれていた

可愛らしくラッピングされて




「誕生日おめでとう」




そう言いながら、私にその箱を渡す




・・・え?

渡す・・・え?




・・・なんですって!!!!!





「えっこ、こここここここれは!!!?」

「プ・・・プレゼント・・・だが・・・・・・」




えぇえええええええええええ!!!!!!!

まさか、えええええええええええええええ!!!!!





リゾットが!!?

私なんかに!!!??!?





誕生日のプレゼント!!!??!?





「な・・・・・・なんだよ・・・」

「い、いや・・・・・・とても・・・意外だなって・・・・・・」




「わ、悪かったな・・・っ」





そう言ってリゾットはプイッと背を向けてしまった

だってだってだって・・・




全てが意外だったんだもん!!!!!




覚えててくれることも、ましてやプレゼントなんて・・・

一体誰が想像しただろうか!!!!!!




「は・・・早く仕事に戻れ・・・!!」

「あっ、そ、そうだった!そろそろ戻らなきゃ・・・・・・リゾット!」





「なんだ・・・」

「ありがとうね、すっごい嬉しかったよ!!またあとでね!!!」





そして部屋をあとにする

プレゼントは自室に帰ってから開けよう




何くれたのかな・・・楽しみだなぁ!!!



















神無さんにサイト五周年記念に捧げた作品です

一応、『リゾットにお誕生日を祝ってもらうお話』です

夢主はリゾットやズッキーニと仲良し
他のお城で警備してる人たちとも仲良し

夢主の主な仕事は警備だけど
たまに外交系の仕事もする

多分忘れっぽい性格だから、人の誕生日とか聞いても忘れちゃう
それが普通だと思ってるけど皆覚えててくれてびっくり

リゾットにも以前、自分の誕生日を伝えていたけど忘れられてると思ってる
しかし覚えててくれ、更にプレゼントまで貰えてド肝を抜く

いきなり叫んだりして、ちょっと天然な夢主

プレゼントの内容は皆さんのご想像にお任せします!←