「私、どーしても叶えたい願いがあるの!!だから、バンカーになってそれを叶える!!」


願い


「・・・・・・・」

「・・・何よ。何か言いたいことでもあるの?」

「お前なぁ・・・本気なのか?まあ言ったところで止めはしないがな・・・」


「本気に決まってんじゃん!」


突然言い出した本人・・・ は、やる気満々な表情でうなずいた。


「お前はそこらへんのバンカーよりは強いから大丈夫とは思うが、一応オレも一緒に」

「ダーメ!!」


「・・・え?」

「だって、自分の力で禁貨を集めて、バン王呼んで願いを叶えて貰いたいんだもん!」


オレだって、バーグ師匠のように強くなりたいという願いがある。

だったら、一緒に行ってもいいんじゃないか?


「それにね!一人旅ってしてみたかったの!!」

「あのなぁ、 ・・・」

「大丈夫だって!料理はフォンドヴォーが教えてくれたでしょ?今までフォンドヴォーと何回も組み手してもずっと引き分けだったじゃない!」

「確かにそうだが・・・」

「絶対戻ってくるから!そしたらまた組み手してよね?強くなった私と!それじゃ!!」

「あっ!おい!!」


・・・何で人の話を聞かないんだ?


「絶対・・・帰って来いよ・・・」

























雨か・・・

まるで夢の中にいるみたいだ。いや、夢であってほしい。



・・・」



オレの腕に、冷たくなった がいる。血で服がドス黒く滲んでいた。

側には、粉々に砕けた のバンクがあった。

・・・これは、バンカーの仕業だな・・・


「帰ってくるって言ったじゃないか・・・また組み手しようって、約束したじゃないか・・・」


今にも目を開け、「びっくりした!?」と言ってきそうだ。

狸寝入りなんだろ?早く起きてくれ。目を覚ましてくれ・・・!


「起きろよ・・こんなところで寝てたら風邪引くぞ・・・?頼むから目を開けてくれ・・・!」


動くはずのない に、オレはひたすら声をかけた。

傷口のでき方からして、相手は黒マントの男・・・アンチョビだろう。オレも一度食らったことがあるから、間違いない。


何でお前はオレの大事な人たちを・・・。バーグ師匠だって、 だって・・・。


「クソッ・・・」


オレがあの時止めていたら、こんな事にはならなかったか?

どうしてオレはあんな事を言ったんだ?

オレはどんな事をしてでも一緒に行くべきだった。

それを・・・


「・・・ごめん・・・ごめんな、 。オレのせいで、こんな姿に・・・」


叶えたい願いのために、命をかけるのか・・・

だったらオレも、お前にもう一度会うために、命をかけて戦うさ・・・

いつになるか分からないが、それまで待っててくれるか?

そしたら、また組み手やろうな










あいーやー!!死ネタだってー!!?
どんだけぇー!!←
一つ聞いてもよろしいでしょうか?
死ネタって存在の意味あるんですk・・・
あるよね。ありますとも。あるって言ってください・・・