「池袋かー・・・久々だなぁー・・・っと!」
私は、仕事の関係で今日から池袋に住むことになった
音のない空
しかし・・・いつ振りだろう
高校卒業して以来・・・だっけ!?
もうそんなに経ってたんだ・・・
久々なわけだわ・・・
「とりあえず、一回家に行ってみよ」
「あれ?もしかして・・・
ちゃん?」
「え?」
後ろから突然名前を呼ばれて振り返ると、そこには昔懐かしき顔があった
「も・・・もしかして森羅!?」
「やっぱり
ちゃんだ!久しぶりだね!そうだよ、森羅だよ!」
「うっわー!久しぶり!白衣着たんだ!意外と似合ってるよ!」
「似合ってるでしょー!でもなんで
ちゃん池袋にいるの?」
「ああ。仕事で関係でね、今日から暫くお世話になるよ」
そのまま私たちは少し話しを続けた
いやでも・・・ほんっと懐かしいなぁ・・・
すると急に、携帯の着メロが流れた
「あ、メール・・・」
手に取った携帯を開いて、メールの受信BOXを見た
そこには、知らないアドレスでこう書かれている文章があった
『池袋に帰ってきたんだって?
なんで言ってくれなかったのさー
まぁいいやw
家で待ってるねー
早く帰ってきてね
じゃ』
「・・・・・・・・・」
「どうしたの?友達からじゃないの?」
「知らない人からメール来た・・・」
「えぇ!?嘘!!?」
「や、でも間違いで来た可能性が・・・・・・・・低いかも・・・」
だって内容が・・・今の私と一致してる・・・・
家で待ってるって・・・・私の家じゃないよね当然
もしいたらとりあえず警察呼ぼう
今のところ私とか会社の人とかしか私の住所知らないはずだし
で、でも一応家に帰ってみるか・・・
「ちょっと心配になってきたから家帰るね・・・・」
「え?う、うん。大丈夫?気を付けてね?」
「心配ありがとう。私頑張るようん」
・・・どうしよう送ってきたの誰だろう
嫌な予感しかしないけど間違いであることを祈るしかない
そしてたどり着いた新しい我が家
ドアノブに手をかける
ガチャっ
・・・・開いてるぅー!!
携帯用意!!!!
気付かれないようにそっと近付く
!ソファに座っている人影発見!!
私は携帯を握り締めてまた一歩進み出た
と思ったら
「おかえり
ー。遅かったじゃない。待ちくたびれたよ」
その声は・・・
そのうざったい喋り方は・・・・
ゆっくりと立ち上がり、ゆっくりと此方を向いた声の主は
「お前だったのかぁあああああああああああああ!!臨也ぁああああああああああああああ!!!」
なんでいるんだよ!
いや懐かしいとかそういう問題じゃなくてだな!
会いたいって欠片も思わなかったよ!
つーかあのメールお前だったのかよ!!
なんで私のメアド知ってんだよ!!!
昔っから変わんねーなおま!!
「久しぶりだねぇー元気にしてた?」
「元気もりもりにしてたから帰れ」
「それにしても、暫く見ない間にまた一段と綺麗になったねー惚れ直しちゃうかも」
「聞いてる?ねぇ人の話聞いてる?」
やばい・・・本当に変わってないぞコイツ・・・
このうざさ・・・大の大人なんだからもうちょいなんとかなんないの?
「綺麗になった
にさー・・・ちょっと興味あるなぁ」
バタンッ!!
速攻で逃げた
いやいやいやいやいや・・・
あれは逃げるよ
変な目だったよ!?
絶対何かいやらしいこと考えてる目だったよ!?
あっ家帰れないんじゃね・・・?
だって私の家ばれたし、不法侵入してたし
どぉおおおおおおおしよう
あ、森羅の家とかお邪魔しちゃ・・・悪いか
セルティさんとの時間邪魔されたくないよねー・・・
ホームレスに紛れる?池袋戻ってきた初日にホームレス?
最悪・・・
「なんで逃げるのか教えて欲しいなぁ」
「ギャース!!追いかけて来たぁああああああ!!」
「逃げられたら追いかけたくなるのが人の性ってもんでしょー」
「来るなぁあああああああああああ!!」
さすが池袋・・・賑わいは他の地域と比べて一段と・・・
っていう問題じゃない!!
こっちは飛行機でここまで来て疲れてんだよ!
用は早く休みたいんだよ!!
アイツさえいなければ今頃ゆっくーり休めてたものを!!
誰か私に平穏をぉおおおおお!!!
あとがき
音のない空→池袋では静かな一時を表す
引っ越しの片付けとかいろいろあって「うわーだるー」と思いながらブラブラ街を歩いていたら森羅とバッタリ
懐かしいのと一緒に気分転換に世間話
そこでヤツからメール
からの追いかけられる
ゆっくり休みたいんだよきっと
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