暗殺一家



ある日のことゾルディック家


「ねーねーねーねーねーねーねーキルアー!!しりとりしよおおおお!!」


屋敷内にソプラノボイスが響いた。

それと同時に、ドアが勢いよく開かれる音も響いた。


部屋でゲームをしていたキルアは、うんざりとした顔でドアの方を向いた。

そこには、自分と瓜二つの少女・が眩しいくらいの笑顔でキルアを見ていた。

瓜二つと言っても、の方が目尻が柔らかくカーブしていたり、髪が少し長かったりなど、小さな違いがいくつもあった。



「・・・・・・・・」

「じゃあねーじゃあねー、私からね!“しりとり”の“し”からね!さぼてん!!」

「はぁ?いろいろツッコミどころ満載なんだけど。オレにどーしろっつーの・・・」

「ノッってこいよ!!」

「そーゆー遊びはアルカかカルトとやってくれよな。オレ今忙しいから」

「ちぇーつまんにゃーい・・・」


は口を尖らせて言った。


「そういや、お前ソレ。まぁたお袋に着せられたのか?」


ゲームをしていた手を止めて、の方を向いて言う。


「あぁコレ?うんそーだよー。お母様もよく飽きないよねー」


が来ているのはドレスだった。

落ち着いた形に、薔薇の形をしたリボンがくっついていた。


がオレ達兄弟の中で唯一の女だからじゃねーの?お前のこと、着せ替え人形みたいに思ってると思うぜ?」

「そーかなー。でも私はいろんな服着れるから、別にいいや」

「けどなー、お前が着るとオレが着てるみたいでさー・・・は似合ってるからいいけど」

「じゃあキルアも着てm「却下」・・・えー・・・・」

(今似合うって言ったじゃん・・・)

「・・・なんだよ・・・そんな顔すんなよ・・・あ。チョコロボ君取って」

(・・・自分で動けよ・・・すぐそこなんだから・・・)


と思ったが、は近くにあった段ボールの箱からチョコロボ君を一本取ると、両手で力一杯握り締めた。

当然の如く中身は粉々になった。


「はい」

「おい!はい、じゃねーだろ!なんでボロボロにすんだよ!ウィンクすんな!!」

「ぐっじょぶ」

「んだよそれ!!そんなにオレが着ないのが不満か!?絶対着ないからな!!」

「どしてよー!」

「聞く方がおかしいだろ!!女モンだぜ!?着れるわけねーよ!」

「でもカルトは着てるじゃない」

「カルトとオレを一緒にすんなよ・・・」


はぁっ・・・と溜め息を一つついて、キルアは立ち上がった。

そして、ドアの方へ歩いていき、ノブに手をかけてから


「お前さ、もう兄貴たちに会ったのか?」

「うん?いや、まだだけど?」


なんでそんなことを・・・と思った。


「あぁそう。じゃあ、もうあんまり屋敷ん中ウロウロすんなよ。いいな?」

「は?なんで?なにゆえ?」


は頭の上に?を幾つも浮かべて首を傾げた。


「なんでって・・・決まってんじゃん」





が可愛すぎるから、兄貴たちに取られないようにな。特にイルミに・・・」



最後あたりは部屋を出ながら言ったので聞こえなかったが、一人になって、はつぶやいた。




「・・・じゃあ、やっぱりキルアが着ればいいと思うんだけど・・・」













あとがき

キルアかわいいねキルア!!
イルミを敵視っていう設定にしてみたけど・・・そんなに気にならないね
他の兄弟空気だね

夢主はキルアの双子の妹設定
めちゃくちゃ似てる。超美人
ゾルディック一家のアイドル的存在
カナリアと仲良かったらいいと思う

娘は一人だけ。それにかなりの美人だから拷問は受けなかった
お父さん(シルバ)許しちゃった

個人的にこんな兄妹愛ってありだと思う

自分でも最後何を伝えたかったか分からなくなりました

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