「静かだなぁ・・・」

元親の船はもっと賑やかだったけど・・・もしかして間違えた!?


007:後悔の後は



うわぁ・・・どうしよう。本当に間違えた?いや、今日は戦(というか元親対毛利さんなんだけど)だったから皆疲れて昼寝してるんだ。

うん。そうだ。きっとそうだ。絶対そうだ。

うっし!そうと決まれば皆を驚かそう!!


「貴様何者だ!!」

「!!!」

「怪しい奴め!覚悟!!」

「え!?いや!あの!!」

まさか起きてる人がいたなんて!しかも縄持ってこっち来てるし!!

私のこと知らないってことは新人!?



・・・・と、アレヨアレヨという間に捕まってしまった。テヘッ☆

なんて言ってる場合じゃない!現在強制連行中。成す術なし。元親に会えば縄を解いてくれる・・・はず!!


そしてたどり着いた元親が居るであろう部y・・・


「失礼します。元就様」


・・・ん?え?何て言った?私の聞き間違い?


「何用ぞ」

!?こっ・・・この声は・・・・!!


「怪しい奴を見つけましたので捕まえました」

スー・・・と襖を開け、出て来たのは・・・


「貴様か」


元親じゃありませんでした。見事に間違ってしまいました。二択の選択で間違えるって・・・ヤバい涙出て来た


「あの・・・えっと・・・」


き・・・気まずい・・・どどどどうしよう・・・空気重い・・・

「この者は如何なさりますか?」

「・・・我がやる」


・・・・は?やる?何を?

「し、しかし・・・」

「・・・・・・」

「・・・っ承知いたしました」


な!?えっ!?ちょっ!!待て!!この状態で二人にすんな!

何されるか分かったもんじゃない!

頼む!行くなぁー!!


「さて」


さて、じゃねー!!

その鋭い目で見るな!怖いから!!元親助けてー!!


「長曾我部の使いか?」

「へ?いいえ!違います。断じて。」


「では何故我が船にいるのだ」

「うっ・・・そ、それは・・・」

言いたくねー!!!間違えて乗っちゃったって・・・どんだけよー!!言ったらまた阿呆って言われる・・・・

「言わぬと斬る」

ちょっまた首かよ!!もうちょい下げろ!!!

さっきもこんなのあった気がするのは私だけ?

言わなきゃ・・・駄目だろうな・・・

「その・・・えと・・・間違えて・・・・乗ってしまって・・・」

言っちゃった!!恥ずかしいー!!!元親助けてぇー!!!

「フッ・・・」

あーありゃ笑ってんな

目に涙溜めてるじゃん無理しなくていいよもう

「あの・・・毛利さん・・・」


「・・・・?聞いてます?」


「毛利さーん・・・」


人の話聞けよ!!!そんなにおかしいかよ!!


「じゃあ私帰りますんで・・・縄解いてください」

「何を言う」

何を言うじゃないだろ

何その反応おかしくね?私何か間違ったこと言った?

「貴様は帰さぬぞ」

「・・・え?」

「貴様は我が毛利の情報をどれだけ聞いてるか分からぬからな。長曾家部の所の者ならなおさらであろう」


「はああああああ!?」

なんか予想外の展開に!!この人本気なの!!!?

といったか・・・。というわけで貴様はたった今から我が駒となった。よいな?」

「ええええ!!?無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理!!」

「24回も言うな阿呆」

「だってさ!!いきなり駒にって・・・いいわけないですよ!!!」

間違えて乗っただけで駒になれって?最悪じゃん!!!

しかも名前確認したのに貴様って言ったよ!!?

「構わぬ。我が許す」

「駄目だろ!!!」



くっそーコイツ何考えてるのかさっぱり分からん・・・!!!














毛利軍に来ちゃったヒロイン
こ・・・殺されないだろうか・・・←

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