「アニキー!もう一回部屋を見て来やしたが、やっぱりいません!」
「そうか・・・御苦労だったな。ったく・・どこ行ったんだ?
の奴」
探索
俺が毛利と一戦するまではいた
だが終わった今、ここにいない
ということは、戦ってる最中にどこかへ行ったってことになるな
「そういやぁ・・・・確か向こうに城下町が・・・・」
もしかしたら店を物色してんのか?
・・・まぁ、小遣いも少しはやってるしな
それで足りるようなモンを探してんだろ
・・・・・しかし遅ぇ・・・
しゃーねぇ、探しに行くか
「野郎共!向こうに城下町があるのは知ってるよなぁ!?そこに
はいるかもしれねぇ!!行くぞ!!」
「アニキー!!」
なんか自信が湧いてきたぜ!
はここにいる!!
絶対!!
「うっし!んじゃあ俺はこっちへ行く。てめぇらは向こうを探してくれや」
「了解っす!」
俺は部下と別れた後町を何周か周ったが・・・見つかんねぇ
どこ行ったんだよ
のやつぁ・・・
そう思った時、ある店に並ぶ一本のかんざしが目に入った
銀色のかんざしが、もうすぐ日が暮れる前の赤く輝く太陽の光を反射して、俺は素直に綺麗だと思った
アイツに似合いそうだな
土産に買ってやるか
かんざしを買ってから再び町を歩いたが、やっぱ見つかんねぇ
らしき人物の陰も形も見当たらなかった
「アニキー・・・どうします?」
船に戻ってきて、部下の一人が俺に聞いてきた
「そうだな・・・とりあえず様子見だ。
が帰ってくる気配がなければ、ここを発って探しに行く。
だって、まだこの近くにいれば帰ってくるだろうよ」
「じゃあ・・・どのくらいここにいるんっすか?」
「ま、五日か一週間くらいだな」
その間に
が来なければ、アイツはここにはいねぇ
・・・最悪の場合、毛利の船に乗ってる可能性がある
その可能性は低いが、ないわけじゃねぇ
が来なければ、毛利を追ってみるか・・・
毛利の船に
がいたとしても、簡単には返さねーだろうけどな
「早く帰って来ねぇかな・・・」
「そっすよねぇ。アネキがいねぇと、なんか寂しい感じがするっす」
「それもそうだが、早く帰って来てもらわねぇとよぉ・・・」
「?何すか?」
「船掃除するやついねーじゃねーか!!」
が帰って来るまでは俺達がやらなきゃいけねーじゃねーか
早く帰ってきやがれ!
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