「結局、客で残ったのはこの四人か。名を聞こう」
嵐が来るって聞いて船から降りた人、結構いたもんなぁ・・・
そんなんだったら別ルートで来ればよかったのに・・・・
「オレはレオリオという者だ」
「オレはゴン!」
「私の名はクラピカ」
「オレは
だ」
002:出会い
あっ!あのレオリオとかいうグラサン男!!
さっきは気付かないフリしてたけどエロ本読んでたヤツじゃね!?
なんで降りてないの!?
「お前ら何故ハンターになりたいんだ?」
「?おい、えらそーに聞くモンじゃねーぜ。面接官でもあるまいし」
「いいから答えろ」
「何だと?」
煩いなー・・もうちょい静かにしてよ・・・
・・・それにしても、理由・・・・ねぇ。
言わないといけないんだろうけど、言っちゃっていいのかなー
クラピカは絶対言いそうにないからなー
・・・よし、言ってみよう
「オレ達は「私達の志望理由は私達の内面に深く関わりすぎている。したがって、この場で質問に答えることは出来ない」・・・」
・・・・ごめん・・悪かった・・・勝手に言おうとしたことは謝るから・・・そんなに睨まないで・・・
「そうかい。じゃあお前らも今すぐ、この船から降りな」
「なっ・・・?」
「何だと?」
今・・・・『降りろ』って言った?
しかも『じゃあ』って・・・
ということは・・・・つまり・・・
「まだ分からねーのか?既にハンター試験は始まってんだよ」
「!!」
「お前らが本試験を受けれるかどうかはオレ様の気分次第ってことだ。細心の注意を払ってオレの質問に答えな」
「・・・・」
やっぱり・・・始まってた・・・
理由言わなきゃ駄目なんじゃん
くそぅクラピカのヤツめ・・・!!
「私達は」
「クルタ族の生き残りだ」
・・・・・
「四年前、私達の同胞を皆殺しにした盗賊グループ“幻影旅団”を捕まるため、ハンターを志望している」
「賞金首狩りハンターか!ということは、・・・ といったか、お前もか?」
「えっ・・・あ、ああ・・・そうだ」
「幻影旅団はA級首だぜ。熟練のハンターでもうかつに手を出せねぇ。むだ死にすることになるぜ」
「死は全く怖くない。一番恐れるのは、この怒りがやがて風化してしまわないかということだ。」
「オレ達は、それを覚悟してここへ来たんだ」
ああ・・・やっぱり思い出しちゃうなぁ・・・
あの日は悪夢だったなぁ・・・
「取り消せレオリオ」
「『レオリオさん』だ」
・・・・ん?
「来な」
「望むところだ」
・・・ハ?・・・・エ?
「おい、こら、お前ら!まだオレの話が終わってねーぞ!オレの試験を受けねー気かコラ!」
「ちょっクラピカ!どこへ・・・」
「放っとこうよ」
「なっ・・・」
「でも・・・」
「『その人を知りたければ、その人が何に対して怒りを感じるかを知れ』ミトおばさんが教えてくれた、オレの好きな言葉なんだ」
クラピカがレオリオに対して・・・
・・・あたしが止めた方がいいのかなぁ・・・
「船長!!予想以上に風が巻いてます!!」
!!それやばいんじゃ・・・!?クラピカ外にいるし!!止めなきゃ!!
あたしは二人に続いて外に出た
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